シミ・くすみの原因は窓ガラスからの日焼け⁉ノーメイクでも

シミは、クリアな素肌の大敵。さまざまなシミ(色素沈着)の原因と、シミを防ぐための正しいお手入れを学んで、クリアな素肌を手に入れましょう。

シミは、肌が部分的に変色した状態のことを指し、その大きさや色合いは、どのようにシミが形成されたかにより異なります。例えば、日焼けによるシミは、そばかすよりも大きく、肌のいたるところに現れます。それに対して、怪我やあざによるシミの色味や大きさはまちまちで、時間と共に薄れていきます。シミは健康に直接的な害を及ぼすわけではありませんが、見た目にはよくありません。

シミのメカニズム

体に良い働きをする成分も、過剰に生成されると害になります。メラニンはその典型です。メラニンは、肌に色味を与え、有害な紫外線のダメージから肌を守ってくれる成分ですが、紫外線を浴びたり、ホルモンバランスが崩れたり、肌の傷やニキビなどで過剰に生成されるとシミの原因になります。シミは、10~20年経ってから肌の表面に現れます。ですから、今あなたが見ているシミは、10代の頃に浴びた紫外線の影響かもしれません。

日焼けは、肌に現れる反応によって「サンバーン」「サンタン」の2つに分けることができます。
「サンバーン」は、紫外線を浴びてから数時間後に肌が赤くなる日焼けのこと。浴び過ぎると、ヒリヒリとした痛みを伴い、ひどくなると水ぶくれになることもあります。主に紫外線B波(UVB)によって引き起こされます。急激に肌が赤くなってしまったときは、日陰の涼しいところで冷たい水に浸したタオルなどを使って、患部を冷やすとよいでしょう。さらに炎症が進み、水ぶくれになってしまったら、その状態はやけどと同じです。冷やした状態で、病院を受診することをおすすめします。

「サンタン」は、紫外線A波(UVA)に当たって、少しずつ肌が黒くなる日焼けのこと。紫外線の刺激で、茶褐色のメラニンがつくられるために肌が黒く変化します。ちなみに、メラニンは紫外線から肌を守る働きがあり、肌が黒くなる「サンタン」は生体の防御反応といえますが、紫外線を浴び過ぎるとメラニンが過剰にできてしまうため、油断は禁物です。

日焼けした肌が元の状態に戻るには、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)により、数週間かかるといわれています。しかし、このターンオーバーが滞ると、過剰にできてしまったメラニンが肌に留まるために、しみ(シミ)となって現れるのです。また「サンバーン」で赤くなっている状態は、肌に炎症が起きている証拠。炎症により色素沈着が引き起こされる可能性もあり、これもしみ(シミ)となることがあります。

肌を焼こうと意識しなくても、知らないうちに日焼けしてしまうことも。例えば、うす曇りや雨でも紫外線は地表に届き、知らない間に紫外線を浴びてしまう可能性があります。どんなときもうっかり日焼けの危険が潜んでいるので、肌が出てしまう部位は日焼け止めで守るとともに、帽子や日傘などの対策を忘れないようにしましょう。

関連記事