西日対策のベストな方法!なぜ暑い?おしゃれなアイテムを選ぶポイント
「西日がつらい!」
天気の良い日は、夕方になるにつれてそう感じている人が多いのではないでしょうか。特に夏秋は暑くて大変。ちゃんと西日対策をしておかないと、家の中で暮らしにさまざまなトラブルが起きてしまいます。
冬は暖かいけど夏はとても厄介な西日。インテリアやエクステリアを利用して、家の内側・外側から対策をしてみませんか?
ここでは、
「今すぐ自分でできる西日対策は?」
「西日対策におすすめのアイテムは?」
と気になるあなたへ、暮らしがラクになる対策方法をご紹介!エアコンの効きも良くなり、電気代が節約できます。
西日対策が必要な理由
西日とは、夕方(午後15時ごろ〜)が近づくにつれて差し込む、西に傾いた太陽の光のこと。西向きの部屋は日照時間が短くなりますが、午後の日当たりが良く冬場は暖かく過ごせます。
一方で、夏場の暑い日は大変!どんな悪影響が出るのかを具体的にみていきましょう。
部屋が暑苦しいと感じる
西日が差し込む部屋は、ほかとくらべて暑苦しいと感じます。これは、太陽の動きと私たちの生活リズムが主な原因です。
私たちは、太陽から直接受ける熱だけじゃなく、日の出から少しずつあたためられた空気や建物からも「暑さ」を感じます。
そのため、お昼の温度ピークを迎えてもなお強い日差しがあたる部屋では、1日の熱量も最大に。つまり、日の出から日没までの日照時間が長いため、西日があたる西向きの部屋は室温が高くなってしまうんです。
また、夕方は1日の終わりが近づき、朝起きてからの疲れがたまっている時間帯。そのタイミングで強い日差しを浴びるため、実際には朝と変わらない光の量でも暑苦しいと感じてしまいます。
電気代が高くなる
西日の影響で暑くなった部屋は、エアコンの稼働率が上がります。部屋が暑苦しいと感じると、涼しくするためのエアコンが登場。設定温度を低くすれば部屋の温度も下がり、心地良い空間のできあがりです。
ただし、エアコンは設定温度を下げるほど電気代が高額に。エアコンをオンにする回数はもちろん、設定温度に関しても影響を受けるため西日のあたる部屋では電気代が高くなりがちです。
床・壁・家具が劣化する
西日のあたるところは日照時間が長いため、太陽の光に含まれる「紫外線」からのダメージを大きく受けます。
床(フローリング)・壁・家具などが日焼けをするのは、紫外線が窓を通して室内に侵入するのが原因。長くあたるほど劣化をはやめてしまいます。
たとえば、木製のものは色あせて乾燥し傷がつきやすい状態に。レザー製のインテリアは色ツヤがなくなり表面がひび割れ状態に。プラスチック製は劣化して壊れやすくなります。
肌トラブルも発生
私たち自身も、紫外線で肌トラブルが発生。特に、夏の夕方は冬の日中と同じくらいの紫外線量があるといわれています。また、沈み始めた西日は、人から見ると真横から紫外線があたる高さ。頭や足が日焼けしやすい日中とくらべて、顔にあたる範囲が広くなります。
肌トラブルは、日焼け・シミ・しわ・たるみなど。夕飯を準備中のキッチンの小窓や、洗濯物をとりこむ窓際やサンルームで特に注意が必要です。
テレビやパソコンが見づらくなる
西日はとてもまぶしいため、部屋や窓の向きによってはテレビ・パソコンの画面が見づらくなります。窓ガラスにブラインドやカーテンが付いていない場合、西日がダイレクトに室内に差し込むため。疲れて帰宅した夕方に、大切なニュースや子供番組などが楽しめないかもしれません。
今、暮らしている家の西日対策方法
では、暮らしながらできる西日対策を紹介していきましょう。ポイントは、窓から入り込む日差しを防ぐこと。それぞれデザインや機能がちがうので、まわりの雰囲気や見栄えが変わります。
室内対策
室内では、窓の内側に以下のようなアイテムを使用します。
- カーテン・レースカーテン
- ブラインド
- ロールスクリーン
- ローマンシェード
- プリーツスクリーン
生地の素材やデザインの色柄など種類豊富なのが魅力ですが、それぞれ防げる日差しの量はバラバラ。アイテムによっては、遮熱・UVカットなど暑さの原因に直接効果のある機能がそなわっています。
西日を完璧に遮断するなら、光を通しにくい「遮光タイプ」がベスト。等級(1〜3級)の高いものほど日差しを防げます。
ただし、遮光1級は夜じゃなくても部屋を真っ暗にしてしまうので、電気代を節約したい人には不向き。電気をつけなくても生活できるほどの明るさを保ちたいなら、うっすらと光が入るものを選ぶと良いでしょう。
たとえば、「ブラインド」はスラット(羽)の向きを変えるだけで、光が自由に調節可能。同時に風も取り込めるので、エアコンを切っても涼しく過ごせます。
室外対策
屋外では、窓の外側に以下のようなアイテムを使用します。
- すだれ・よしず
- 日よけシェード
- 外付けブラインド
- 外付けロールスクリーン
- グリーンカーテン(緑のカーテン)
すだれや外付けブラインドは、窓付近に設置可能。日よけシェードやグリーンカーテンは、場所をとるのでウッドデッキや庭が必要です。また、建物の外観を選ぶのも気になるところ。サイディング壁・和風建築・外壁との色のバランスをよく見ながら選ぶ必要があります。
西日対策は、室内よりも屋外からの方が効果が高いといわれています。なぜなら、窓ガラスが熱くなるのを外側から防げるため。一方、室内対策に使うカーテンやブラインドなどは、熱くなってしまった窓ガラスからの熱を遮断するもの。ここに若干の違いがあるようです。
窓ガラス対策
「窓まわりアイテムだけじゃ心細い!」
「西日があたる度に手を動かすのは面倒だ!」
それならば、窓ガラス自体に対策を。自分で手軽に貼り付けられる「ガラスフィルム」がおすすめです。
ガラスフィルムにはさまざまな種類や機能がありますが、西日対策には以下の機能をそなえたものがぴったり。
- 遮熱
- 断熱
- 日射調整
- UVカット
ほかにも、室内を見えにくくするミラー加工済みの目隠しタイプや、ガラス破りなど犯罪を防ぐ飛散防止タイプなどがあります。
外構施工
「西日対策をする時間や余裕がない」
「窓まわりアイテムを設置するスペースがない」
そんな人は、エクステリアのプロに外構施工を依頼しましょう。
西日をどうにかしたいと相談すれば、ウッドデッキ・サンルーム・サンシェード・植栽・カーポートなど、窓に直射日光が当たらないものを設置してくれます。自分でDIYするより費用はかかりますが、職人さんの手による施工なので仕上がりは満足できるでしょう。
西日対策のアイテムを選ぶポイント
屋内・屋外・窓ガラス・外構施工、あなたはどの対策方法が気になりましたか?次はいよいよアイテム選びですね。
「西日対策に有効な機能やキーワードは?」
簡単に紹介するので、確実に効果を得るために知っておきましょう!
遮光
遮光とは、文字どおり「光を遮る機能」のこと。
- 屋外から差し込む光
- 屋内から漏れる光
どちらも防げます。西日対策としてはもちろん、生活パターンを知られたくない一人暮らしの女性や、夜間仕事・学校へ行き昼間はぐっすり寝ていたい人におすすめの機能です。
遮熱・断熱
遮熱とは、太陽光を吸収しないように反射したり、吸収した熱が室内に送り込まないようにする機能。夏の冷房効果を高めるのに有効ですが、温かい空気をとり入れたい冬には不向きです。
断熱とは、室内外に移動する熱量を減らす・妨げる機能。夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。一旦、熱を吸収してしまうので、夏の西日対策として利用するなら遮熱の方が効果的です。
UVカット
UVカット機能もついていると安心。必須ではありませんが、西日が強く差し込んで日焼けが不安な場所には利用してほしい機能です。
UVカットといえば、ウェアやメガネ、化粧品など身近なところでよく見かける言葉ですよね。窓まわりアイテムでは、ブラインドやカーテンなど光を通しつつも日焼けを防ぐ効果がほしいものに使われます。
操作性・利便性も要チェック
普段は何もせず、暑苦しさが気になるときだけ何かしらの対策をしたい場合は、アイテムの使いやすさも要チェック!日照りが続く日は毎日のように操作するので、サッと対策できて心や体にストレスがかからないものを選びましょう。
たとえば、外付けの日よけシェード。使うときは、暑い屋外へ出てあらかじめ取り付けたフックに引っかけなければいけません。また、グリーンカーテンは植物をイチから育てなければいけないので、場所・知識・時間が必要です。
アイテムは、自分好みのデザインで機能的にも満足できればOK!でも、使いづらいと、今すぐどうにかしたいと感じているときには大きな負担がかかるので気をつけてくださいね。