今ある窓ガラスに防犯対策をするには

空き巣というと玄関からカギをこじ開けて、侵入するのを連想する方も多いかも知れません。
しかしガラスは割れば簡単に侵入できてしまうため、窓が狙われる手口が最も多いのが実情です。

また、空き巣・泥棒に入られてガラスが割れてしまって修理・交換したいという場合の料金価格の相場について、生活救急車を通じて施工された事例をご紹介します。

項目内容 費用(税込)
・空き巣被害によるガラス(750×1750サイズ)割れ替え 25,164円
・空き巣被害によるベランダのガラス(725×1145サイズ)割れ替え 39,134円
・空き巣被害によるサッシガラス(812×815サイズ)割れ替え 41,688円
・空き巣被害による窓ガラス(307×649サイズ)割れ替え 34,668円
・空き巣被害による裏口扉のガラス(827×835サイズ)割れ替え 25,000円

実際の費用はガラスの大きさや厚み、作業内容によって異なりますため、目安としてお考え下さい。
生活救急車ではお見積り無料で承っております。ぼったくり・怪しい業者に依頼したくない、丁寧で親切な清潔感のあるスタッフに相談したい、知識のある専門家の意見が聞きたい、領収証をちゃんともらいたい、できるだけ安くしたいなど、東証一部上場企業だからできる、安心のアフターフォロー体制にて、頼んでよかったといってもらえるよう全力サポートいたします!

空き巣の件数や実情

空き巣の侵入手段の45.4%は玄関や窓の無締りで、次いでガラス破りが38.2%です。
統計からみれば、鍵を閉めれば多くは防げた空き巣ですし、ガラスから侵入しにくくすることも被害に遭わないためには役立ちます。
戸建て住宅の場合は窃盗の侵入口の57.6%は窓なので、窓の防犯性をアップするのが窃盗被害を防ぐのにかなり効果的です。

空き巣は年々減っているって本当!?

侵入窃盗の件数は認知されている数で、平成14年をピークに徐々に減少しています。
平成14年に全国でおよそ34万件(住宅はそのうち約19万件)です。
平成29年にはおよそ7万5千件(住宅はそのうち3.7万件)程度と、かなり減少しています。
大幅に減少しているとはいえ、住宅だけでも平均して1日あたり101件もの侵入窃盗があるのが現状です。
窃盗が年々減少している要因として、セキュリティが万全になってきていることが挙げられます。
防犯カメラの設置や二重ロックの玄関などもありますが、窓を防犯ガラスにして容易に侵入できないようにしている家庭が増えているからです。

平成29年度の侵入窃盗の手口別認知件数は?

侵入窃盗には色んな手口がありますが、空き巣が3割以上を占めています。

★空き巣 35%
★忍び込み 13.1%
★その他 26.2%
★出店荒し 13.8%
★事務所荒し 9.4%
★居空き 2.6%

一般家庭では特に硝子の防犯を強化し、空き巣被害に遭うリスクを減らすことが可能です。

空き巣はドアからどのように侵入する?

空き巣にはどんな侵入手口があるのでしょうか。
昔ながらのいわゆる日本の泥棒とは違い、最近は外国からやってきた本格的な窃盗犯などの犯罪も増えています。

ピッキング

テレビ番組などでも耳にするので、多くの人が聞いたことがあるのではないでしょうか。
ピッキング行為とは、カギを使わずに破壊もせずに、ピッキング器具を用いてカギを開錠することです。
ガラスやカギを壊すことなく侵入できるので、発覚が遅れがちで窃盗犯が自分の安全を確保しやすいのがメリットと考えられています。
鍵屋にとってはピッキングは特別な技術ではなく、カギを紛失した人に依頼を受けて開錠する技術として使われています。
一般的なシリンダーなら、テンションとピックという器具を使って、早ければ10秒程度で開錠も可能。
ピッキングとは違い、ドアノブを破壊して侵入する破錠という手口もあります。
補助錠を取り付けるなどが、見た目に侵入しにくいと判断させる有効な手段です。

ドアのこじ破り

ドアと壁の間にL字型の工具を押し込んで、テコの原理でドアやカギを破壊する方法。
かなり強引な方法ですが、技術が必要なく誰でもできるため、強度の弱いドアなら簡単に短時間で侵入も可能。
こじ破りに特化したガードプレートや、1ドア2ロックなどで予防できます。

サムターン回し

ドリルでドアに穴を開けて、金属棒を使ってサムターン(ドア内側のつまみ)を回転させて解錠する手口。
ドアスコープ(のぞき穴)や郵便受けを利用される場合もあります。
ハンドドリルは電動ドリルと違って大きな音が出ないので、周囲に気が付かれることなく侵入させてしまいます。
サムターンにカバーを付けたり、押し回し式に替えることで侵入させにくくできます。
ただし内側に侵入防止を施していると、気が付かれずにドアに穴を開けられる可能性はあります。
1ドア2ロックにすることで、侵入が難しいとあきらめさせる方法もあります。

カム送り解錠

カム送り解錠とはバイパス解錠とも呼ばれる侵入の手口です。
シリンダー(鍵穴)とドアの間に特殊な工具を差し込んで、シリンダーのリングを浮かせて隙間から工具を差し込んで解錠する方法です。
傷をつけることなく解錠できてしまい、ピッキング対策用のシリンダーを使っていても侵入されてしまいます。
対策用の部品を取り付けることで、カム送り解錠を防止することも可能です。

玄関だけでも様々な侵入方法があるのが分かります。
反面、玄関の空き巣対策をしっかりと行っても、ガラス窓が手薄になっていると狙われます。
どちらもしっかりと対策をして、侵入する隙がない家だと窃盗犯に知らしめましょう。

空き巣にガラス窓から侵入される手口とは?

最も空き巣に狙われやすいガラス窓ですが、どんな方法で侵入されてしまうのでしょうか。

三角割り(こじ破り)

世界的にはオーソドックスとは言えませんが、日本ではかなり多い窃盗の手口です。
ガラスとサッシの隙間にマイナスドライバーを差し込むと、簡単にガラスにヒビが入ります。
叩いて割るのとは違ってあまり音も出ませんので、周囲に気が付かれることなく犯行が可能です。
スタンダードな一枚ガラス(フロートガラス)では、簡単にひび割れてしまいます。
一枚ガラスから防犯ガラスに替えると、侵入を阻止することも可能です。

打ち破り

硝子を叩いて割る原始的な方法です。
バールなどで叩くと、オーソドックスな一枚ガラス(フロートガラス)は、とても簡単に割れてしまいます。
割れたときにかなり音がするので、電車の線路沿いなど雑音の多い場所が狙われやすく、犯行に気が付かない場合もあります。
また網入りガラスなど、ガラスの種類によっては叩いて割れてもあまり音が出ないタイプもあります。
空き巣が網入りガラスは割れた音がしないと知っていて、わざと狙われる場合も考えられるので注意が必要です。

焼き破り

バーナーなどでガラスに熱を当てる、空き巣手口が焼き破りです。
一枚ガラス(フロートガラス)の場合、バーナーの火をガラスに当てると、ものの10秒程度で割れてしまいました。
割れる際にパキッと音がしますが、空き巣がいることを周囲に悟られるほどの音ではありません。
バーナーではなくても、ポケットに入るサイズのターボライターなどでも犯行が可能なので、簡単に犯行に及ぶことができてしまいます。

雨戸外し

雨戸やシャッターさえ閉めておけば、空き巣対策は万全だと思う方もいます。
しかし裏を返せば、雨戸やシャッターが日中から閉まっていれば、留守だと教えているようなものです。
雨戸は軽量でバールなどのこじ破りで簡単に外れてしまうので、空き巣に狙われるケースも。
また網戸やシャッターは短時間の外出では閉めないで出かける家庭も多く、短い外出時間に手薄な窓を狙われるケースも多々あるのです。

特にガラスリフォームが済んでいない、築年数の経過した一戸建ては一枚ガラス(フロートガラス)の窓が多く容易に侵入できてしまいます。
簡単に割れてしまうガラスなので空き巣にも狙われやすく、少しでも早く対策を考えた方が良いでしょう。

マンションに多い空き巣の侵入方法とは

昔よりマンションなどの集合住宅が増加し、それに伴い以前とは違った手口も増えています。
マンションなどの中層や高層の建物では、どんな手口で空き巣に狙われるのでしょうか。

マンションの面格子外し

最近とても増えている手口に、マンションの共用廊下に面した面格子を外す手口があります。
アルミ製の縦格子は簡単に取り外すことができてしまうので、部分的に破壊されて侵入を許してしまいます。
住人は格子があるので侵入されないと油断をして、クレセント錠をロックしないままにしていることも。
安全ガラスや一枚ガラス(フロートガラス)は、簡単に破壊されるのでクレセント錠をロックしていても狙われる場合もあります。

排水パイプのぼり

中層マンションやアパートなど、2階や3階、最上階で排水パイプをよじ登って窃盗される手口です。
よじ登っているのを目撃されにくい、通りに面していない死角の場所が狙われやすいです。
1階以外の場所は油断が生まれて、クレセント錠をロックしていない場合も。
またガラスを割っても場所によっては気が付かれにくいので、簡単に侵入を許してしまいます。

ルーフバルコニーから侵入

たとえばマンションの高層階に住んでいる芸能人が、空き巣被害に遭ったニュースを見聞きしたことがありませんか。
高層階では、まさかバルコニーから侵入されないだろうという大きな油断があります。
共用廊下から回り込める場合も多いので、油断していると狙われやすい場所。
作業に時間をかけることもできるので、しっかりと防犯対策を行いましょう。

低層ではないことから油断しがちなマンションやアパートなどの集合住宅。
一軒家とは違い不特定多数の人が出入りしていても違和感が無いため、ひと目に付かず空き巣を見逃すことも多いのです。

空き巣はどんな時に侵入を諦めているの!?

どんな時に空き巣があきらめるかのデータをご紹介します。

★侵入に10分以上かかると思った場合にあきらめる割合 90%
★侵入に5分以上かかると思った場合にあきらめる割合 70%
★近所の人にジロジロ見られた場合 63%
★犬がいたり警備会社のステッカーが貼ってあるとあきらめる割合 31%

空き巣は侵入に時間がかかったり面倒そうだと感じると、あきらめる傾向にあります。
また見られたり警備会社が駆け付けるなどのリスクを感じれば、やめておこうと感じる場合が多いです。

安全ガラスは窃盗の餌食に!?ガラスの種類による防犯性

硝子はどれも同じように見えるかも知れませんが、非常に多くの種類があります。
空き巣も経験などから割りやすい窓ガラスか、そうでないかは熟知している場合も多いです。
どんな硝子を入れれば空き巣に侵入を諦めさせることができるのでしょうか。

一枚ガラス(フロートガラス) ×

一般的な窃盗の手口であるこじ破りや打ち破り、焼き破りなどで簡単に侵入できてしまいます。
新築の住居は対策が取られている場合も多いため、築年数の経過した戸建てやマンションが狙われる場合も。

強化ガラス ×

一枚ガラス(フロートガラス)を熱処理で割れにくく加工してあるガラスです。
なんとなく割れにくそうな印象がありますが、空き巣対策にはなりません。
例えば子供など大きなものがぶつかっても割れにくいですが、鋭利なもので突いたりすれば簡単にヒビが入ります。
一部にひびが入ると粉々に割れる特徴があり、思ったよりもとても簡単に侵入されてしまうのです。
こじ破りなどで簡単にヒビ割れて開口部ができ、クレセント付近を割られて開けられてしまいます。

防犯ガラス(合わせガラス) ◎

合わせガラスを使った防犯ガラスが、最も空き巣対策に有効です。
ガラスとガラスの間に特殊フィルムが挟み込んであり、密着した作りです。
中層部に特殊フィルムがあることで、ひびが入っても割れにくく作られています。
窃盗犯はクレセント錠付近のガラスに開口部を作って、カギを開けて侵入します。
防犯ガラスは特殊フィルムで開口部を作ることができずに、空き巣を諦めさせやすくします。
ただし防犯ガラスも厚みが異なるため、薄手のタイプでは少しの時間稼ぎ程度で、思ったよりも簡単に割れてしまう種類もあります。
それでも一枚ガラスよりは割れにくいので、他の対策と併せることで相乗効果が期待できるでしょう。
予算をかけても絶対に侵入を許さないと考えるのであれば、最上位クラスを検討してみるのもお勧めです。

防犯合わせ複層ガラス ◎

ペアガラスは最近の新築住宅では最も主流で、高断熱で一番にエコを意識したガラスです。
ガラスとガラスの間に乾燥空気(もしくはアルゴンガスや真空)の中間層がある三層構造です。
二枚のガラスを要望に応じて、色んな性質のガラスに替えることができます。
ペアガラスの中でも防犯合わせ複層ガラスは、断熱性を高めてさらに防犯性も高めることに特化したガラスです。
合わせガラスの防犯ガラスだけでは断熱性がアップしないので、防犯合わせ複層ガラスを使うのが理想的です。

防火ガラス(網入りガラス) ×

網入りガラスは、ガラスの内部に金属の網が格子状に入っているタイプです。
火災で割れにくく燃え広がりを抑える性質があります。
割れても落下したり飛散しにくいので、震災などでも大けがをするリスクを少なくできます。
ただし空き巣対策には全くと言って良いほど不向きです。
こじ破りや打ち破りなどで簡単に割れてしまい、クレセント錠を開けられてしまいます。
叩いても割れたときにあまり音がしないので、むしろ空き巣に侵入しやすいと思われてしまうことも。

二重窓(内窓) ◎

既存の住宅の場合は、今のガラスをリフォームで取り替えるか、二重窓(内窓)を新たに設置する方法があります。
二重窓に防犯ガラスを入れれば、空き巣が窓を割るのに手間取ってあきらめる可能性が高まります。
見た目にもサッシが二重になっていてクレセント錠も二つ付いているので、何もせずに下見の段階で諦める可能性も高いです。
ただし二重窓にしても両方のガラスが一枚ガラス(フロートガラス)の場合には、容易に侵入を許してしまう可能性もあるでしょう。

空き巣対策と断熱性の両方を意識した場合の硝子は、防犯合わせガラスがベストです。
結露も防げて電気代も安くなるなど、メリットも豊富です。
リフォームの場合には既存の窓枠はそのまま残して、新たに設置する内窓に防犯ガラスを付けるのも良い方法です。

ガラス付近に付ける防犯対策グッズ

ガラス付近にできる対策にはどんな方法があるでしょうか。

クレセント錠を開けにくいと思わせる

クレセント錠を暗証番号解錠方式に付け替えると、見ただけで空き巣は退散する場合が多いです。
見た目に分かるメリットは、ガラスを割られる前にあきらめてもらえることです。
トライされてからでは、ガラスに傷がついたりひび割れたりするので、防犯意識が高い見た目はとても大切です。
クレセント錠をプラスしてさらに別に補助錠を設置し、カギを二つ開けないと侵入できないと分からせるのも良いですね。

大音量の窓用防犯ブザーを取り付ける

市販の対策グッズでは、窓用の防犯ブザーがあります。
窓の開放を検知してアラームが鳴る仕組みで、オンオフスイッチがあり警戒中と解除を選択できます。
デメリットとして頻繁に開け閉めする場合には面倒だったり、設置してもオフにしたまま外出してしまうと意味がありません。

窓の外側から警告する

1階であれば歩くと音がするように、窓の下に砂利石を敷き詰める方法もあります。
人感センサーを取り付ければ、空き巣の性格にもよりますが夜間の対策にもなるでしょう。
硝子の外側に警備会社のステッカーを貼ったり、監視カメラを設置する方法もあります。
監視カメラが高価で難しい場合は、ダミーでもある程度の抑止効果は期待できます。

防犯フィルムを貼る

窓ガラスそのものは取り替えずに、防犯フィルムを貼る方法もあります。
硝子を替えるよりは手軽ですが、貼り方が難しいと感じる方もいます。
気を付けたいのは作業が難しく貼り方が雑になると、気泡が入って見た目が悪くなる点でしょう。
また実際に硝子を叩くわけにはいかないので、どれだけ防犯性があるのか未知数な面もあります。
日光やあまざらしなどで経年劣化も考えられますので、剥がれてきたり機能の低下も考えられます。

電気を付けっぱなし

エコの観点から言いますと無駄にも感じますが、特に女性の一人暮らしなどにも最適な防犯です。
玄関など一部の電気を付けっぱなしにしたり、テレビのスイッチをオンにしたまま外出などです。
音がすれば人がいることが予想されるので、空き巣や窃盗犯は危険を察知して逃げ出す可能性が高いです。
最近の家電は省エネ効果が高いものが多いので、つけっぱなしにしても意外と電気代は安いものも多いです。

特に留守にすることが多い場合には、ガラス窓に複数の対策を行いましょう。
ガラスを傷つけられる前にあきらめさせる方法も取り入れて、ガラスも室内も守るような万全な対策と取ることがお勧めです。

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