お肌の大敵!ガラスは紫外線をどれだけシャットアウトできるか

「紫外線」と聞くと、真夏の日差しを想像する方も多いと思います。ですが、紫外線は夏だけでなく一年中降り注いでおり、家の中にいても影響を受けます。皮膚癌や肌の老化といった、健康面・美容面どちらにも影響を及ぼすため、可能な限りカットしたいと願う人も少なくないでしょう。
では、ガラスで紫外線をカットできることをご存知でしょうか?窓ガラスの交換で紫外線のカットが望めること、窓ガラスを交換しなくてもできる紫外線対策をご紹介します。

そもそも紫外線とは?3つの紫外線に着目

暑くなってくると多くの方が紫外線を気にされるかと思います。
お肌だけでなく、髪の毛の調子も悪くしてしまうため、なるべく避けたいものです。
ですが、そもそも紫外線とはどんなものなのでしょうか?
3つの紫外線について説明していきます。

UV-A

波長が長い紫外線A波(UV-A)は、肌の奥深くまで到達するためじわじわと肌に影響を及ぼします。当たってすぐに日焼けして肌が黒くなるというようなことはありませんが、この紫外線A波がシミやしわの発生に大きく関わっていることが近年の研究によりわかってきました。

UV-B

長時間の日光浴で肌が真っ赤に焼けたり水膨れができたことはありませんか?その主な原因となるのが紫外線B波(UV-B)です。
紫外線B波はエネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つけたり、炎症を起こすので、皮膚ガンやシミの原因になるといわれています。

UV-C

紫外線C波は、一番エネルギーは強いですが波長が短いため、ほとんどが大気圏のオゾン層で吸収されてしいます。
しかし、近年のオゾン層破壊によってその危険性が危惧されています。
そもそも紫外線とは?3つの紫外線に着目

フロートガラスは紫外線を防げる?

フロートガラスとは、板ガラスのひとつです。現在、建築用や家具用で板ガラスと言えば、ほとんどがこのフロートガラスです。では、このフロートガラスは紫外線を防げるのでしょうか?

日焼けや皮膚癌、家具の劣化の原因とされ、何かと毛嫌いされる紫外線ですが、実はフロートガラスでも人体に害の大きい波長域紫外線B波はほとんど 透過しないといわれています。

しかし、紫外線A波はフロートガラスも通ります。他にも、A波より波長が長ければ窓ガラスは通過するので、目に見える光や、赤外線もガラスを通過します。窓側にいると明るく、暖かいのはこのためです。
紫外線A波は、すぐに日焼けはしませんが、長い時間をかけてダメージを蓄積していきます。
肌のしわやたるみだけでなく、お部屋の壁や家具の変色にもつながる可能性があります。
フロートガラスは紫外線を防げる?

紫外線の侵入を防ぐ方法

紫外線防止ガラスに取り替える

昔は一枚のフロートガラスを窓にはめたものが主流でした。しかし今は、複数枚のガラスを合わせてその間に特殊金属の膜や空間を取り入れるといった、機能面が充実したものが増えています。もちろん、紫外線カット機能を備えたガラスもあるので、窓ガラスをそういったガラスに替えるといった方法で紫外線を防ぐのもいいでしょう。
また、断熱機能のあるものを使用すれば、冬季の結露やそれによるカビ発生を抑えやすいという利点もあります。

紫外線カットフィルムを貼る

窓ガラスを替えられないという方には、紫外線カット効果のあるフィルムを貼ることをおすすめします。弱粘着タイプで、不要になった時はきれいにはがせるタイプのものが市販されています。
ガラスによっては貼れるものと貼れないものがあるので、購入前に確認が必要です。
フィルムを貼ったほうがキズにも強くなるという利点もあるので、検討してみるのもいいかもしれません。

カーテンを替える

「窓だけでは不安だ……」という方は、カーテンも「紫外線カットカーテン」に替えてしまえばより効果的でしょう。
紫外線カットカーテンとは、紫外線を吸収したり反射したりする特殊な機能性繊維によって生地が作られたレースカーテンのことです。そのため、目に見える光を通して明るさを確保しながら紫外線を吸収・反射するといった効果があります。
簡単に設置できるのがメリットなので、窓ガラスと併用すればより紫外線カットの効果は期待できるでしょう。
紫外線の侵入を防ぐ方法

車のガラスも通過する?

多くの車のフロントガラスで使われているのは、2枚のガラスの間に特殊な膜を挟んだ「合わせガラス」です。紫外線はほとんど防いでくれます。
しかし、ドアガラスに使われているのは膜を挟んでいない「強化ガラス」であるため、紫外線を防ぐ力はフロントガラスに比べ弱いものとなります。強化ドアガラスに強力な紫外線カットを持たせるのは技術的に難しいのだそうです。また、どれほど紫外線カット率の高いガラスを使っているかは車によっても違うそうで、年式が古い車の場合、紫外線カットガラスでないものもあります。

まとめ

紫外線は夏だけのもの、外出時のみ気を付ければいいもの、とお考えの方も多かったのではないでしょうか?
実際は一年中降り注いでいますし、部屋の中にいても紫外線によるダメージは受けてしまいます。
紫外線は4月から9月が多い時期です。窓ガラスへの紫外線カット対策はもちろん、自分の身の対策も万全にしてあげることをおすすめします。

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